株で外食産業が騰がった理由を考える

  • 2021年6月9日
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2021年6月9日(水)の日本株は、日経平均は28,860.80円で終わり、前日比は-102.76円(-0.35%)と軟調でしたが、外食産業は軒並み好調でした。

例えば、すかいらーく(3197)は、前日比+81円(+5.16%)となり、日足がグンと伸びてます。
ちなみに私が買ったのは1510円です。指値が寄りで激安で拾えた幸運がありました。

もちろん株価がこの先どうなるかなんて分からないので、喜んでいられるのは今のうちだけかも知れません・・・。

ましてやコロナ禍の収束はしばらく先になりそうで、外食企業の財務はみんなボロボロです。

そう、株価が下がることを期待して信用売りする人もたくさんいることでしょう。

例えばすかいらーくであれば、信用売りは信用買いの5倍以上のポジションがあることが分かります。

信用売り=ショートポジションは、株価が下がれば得をし、上昇すると損をするということです。

さて、一方でアメリカのCPIが日本時間6月10日(木)21:30に予定されています。

こういった重要指標の発表は、市場予想の範囲に収まるかどうかで、相場に大きな影響を与えます。為替は影響を受けやすいです。

また、CPIの結果が他の経済指標と同様、アメリカの財政政策・金融政策に影響を与える可能性があります。

特にアメリカのFRB(連邦準備制度理事会)がテーパリング(金融緩和の出口戦略)をどうしていくのか、という点が注目されています。

あくまでイメージですが、

  1. 中央銀行が国債買い入れを抑制する。
  2. 国債の需要が減少するので価格が下がる
  3. 国債価格が下がれば金利が上がる
  4. 金利が上がれば株が下がる
  5. アメリカ株が下がれば日本株も売られる

こんな感じです。

ただ、重要な経済指標の結果は事前には分かりませんので、それが自分のポジションにとってプラスかマイナスかも分かりません。これはリスクがあるということです。

話を戻すと、日本の外食個別株のショート筋は、単に外食産業の景気が悪いので売っているのだとすれば、アメリカの動向でいきなり大きく価格が上がるのは避けたいということになります。

従って、「様子を見る」ためには、自分のショートポジションを一回仕舞う、つまり買うということです。

また、それによって価格が上がると、ショートポジションを保つ証拠金が足りなくなり、強制的に買い閉じられてしまうということもありそうです。

私のポートフォリオにも外食企業が他にもたくさんありますが、信用売残と信用買残の比率を見ると、信用売がかなり多いということが結構ありました。

この仮説が正しいとすれば、CPI等の一連の重要指標が落ち着くと、ショート筋は再びショートに入っていくのではとも思います。

株価上昇が泡沫の夢となる可能性もありますが、株主優待目当てのガチホ株だったりするので、どちみに私は売らないでしょう。

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