ロシア軍がウクライナに侵攻し、戦争が始まってしまいました。圧倒的な軍事力を電撃戦で展開するロシア軍は、数日内にウクライナを制圧するかと思われましたが、ウクライナ軍が善戦しているようです。
【詳しく】アメリカ「ロシアのウクライナ侵攻に遅れ」背景は?
この記事に詳しいのですが、アメリカが供与した対戦車ミサイル「ジャベリン」が活躍しているとのこと。
ジャベリンはターゲットに対してほぼ確実に命中させることができるミサイルです
ジャベリンアンチタンクミサイルはどれほど強力ですか
ジャベリン (対戦車ミサイル)
ロシアがクリミアを一方的に併合した2014年以降、アメリカはウクライナへの軍事支援を続けてきましたが、当初は殺傷兵器であるジャベリンは供与していませんでした。
背景には、ロシア側を過度に刺激したくないという考えもあったとみられますが、前のトランプ政権は方針を転換し、2018年にウクライナの防衛力強化を理由にジャベリンの供与を決定しました。
米、ウクライナに対戦車ミサイルなど提供へ(2017年12月23日)
トランプ前大統領は今回のロシアの行動を、政敵バイデンを批判する目的で「プーチンは天才的」と褒めて(皮肉の意図とのこと)いましたが、自分が大統領の時に供与した武器がウクライナの大きな力になっていることは、どう考えているのでしょうね?
さて、このジャベリンが対ロシア戦で活躍したとなれば、ロシアと接する国は安全保障のために導入を進めようとするでしょう。
2つのアメリカ企業、ロッキード・マーティン(LMT)とレイセオン・テクノロジーズ(RTX)の株価は上昇しています。
よく「今回の絵を描いたのはアメリカで、エネルギー需要と武器需要でアメリカが潤う」等と言われていますが、もちろん現時点でどんなことが起こるのかは分かりません。
ロシアと海で接し、領土問題を抱える日本にとっては対岸の火事ではありません。平和を願うだけでは平和は保てないことが実証されました。
脱炭素社会の実現を目指す前に、やっておかなければいけないことも、もう少し考える必要があるのではないでしょうか?