個別株:楽天(4755)から一時撤退

個別株の話です。

楽天経済圏の住人であり、楽天株(4755)を持っていましたが、売却しました。

ほぼノリと雰囲気で判断しましたが、ご参考まで。テクニカル分析などはしていません。

電気事業への影響
楽天は「楽天でんき」というブランドで電気事業に参入しており、楽天経済圏での使い勝手の良さから販売電力量を増やしているようです。
昨今の電力市場価格高騰の影響を受けるのであれば、電気事業が楽天の事業ポートフォリオの一部に過ぎないとはいえ、それなりの影響を受けると思います。「楽天でんき」がどれほど市場調達に依存しているかは分かりませんが、「分からないことはリスク」だと思います。
モバイル事業の動向
昨年からの「官製値下げ」の影響で、大手通信キャリアが続々と廉価プランを打ち出しています。この結果、楽天モバイルの訴求ポイントである「低価格」は競争力を相対的に下げることになり、苦戦することが予想されます。元々先行投資で「1年無料キャンペーン」をしていたものが、投資回収できない虞があるということです。
なお、消費者としての楽天モバイルは
  1. 通信制限・通話制限が無い
  2. 楽天SPUが1%アップする。
  3. 1年間無料・無料期間が終わっても楽天ポイントで払える。期間限定ポイントも使える。
というメリットが大きいので、引き続き利用します。
マーケット全体への疑問
最近のマーケット全体への株高を受けて、SNSでも「これから始める」「儲かった」等のコメントを見るようになってきました。
こういうのは何となーく嫌な予感がするんですね。。。
あと2カ月ぐらいに「さらにグッと上がるか」「ドカンと下がるか」のどちらかのシナリオを天秤にかけるとすれば、後者に警戒すべきと思いました。
光免疫療法の開発
楽天メディカルが、がん克服に繋がると期待されている「光免疫療法」に取り組んでいます。
ゲーム「civilization」でも幸福度が1つ上がる、「がんの治療」ですね。
ただ、上記ネガティブリスクがここ数カ月に発現する可能性があるのに対して、先進的な医療技術がマネタイズされるのはもっとずっと先でしょう。
まとめ
楽天の経営が苦しいことを暗示しているかのように、「楽天ゴールドカード」の特典が見直されたり、「楽天お買い物マラソン」の獲得上限ポイントが改定されたりしています(後者はまだ未確認)。
「目に見える変化」から「目に見えない変化」を感じることが、相場の先を読む心構えではないかと思います。
私は、少なくとも次の決算を潜るまでは個別株の楽天は保持せず、その後の、通信事業の見通しを踏まえて、再取得を検討したいと思います。
※個別株の記事ですが、売買の推奨等を目的としたものではありません。最終的な投資決定はご自身の責任と判断であり、一切責任は負えません。
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