Twitterで「①iDeCo」「②つみたてNISA」「③ふるさと納税」の優先順位が話題になっています。
iDeCo→積立NISA→ふるさと納税の順番でやるのが正解。この順番は大事。
わからない人は、制度を理解してないと思うので制度を調べてみるといい。
iDeCoは満額やれるようになってから積立NISAした方がいい。満額やれなければ積立NISAはまずは諦めた方がよい。— 輪違弘樹 Hiroki Wachigai (@hirokiwachigai) April 19, 2021
大前提として「投資は前提条件が人それぞれで違うので、あるべき姿も人それぞれ」です。
ですから、誰が間違っているとか、私の方が正しいという議論はかみ合わないことが多いです。
ただ、投資の目的と手段が合致しているかという点では議論が可能かと思います。
この問いへの私なりの答え
全部やれ!です。それぞれの制度は上限額に限りがありますし、入金力が少ない頃は恩恵も得にくいです。
強いて言えば「ふるさと納税」で、楽天ふるさと納税で30%ぐらいの返礼品と30%ぐらいのポイントバックをもらうのは優先的にやった方が良いです。それでも年収が多くない頃(500万円以下)はふるさと納税の控除可能額は家族構成にもよりますが5万円以下です。
実質3万円のメリット(5万円×(30%+30%)で計算)があるのでやらない理由はありませんが、それでも3万円にしかなりません。
iDeCoをやると課税額が減るため、ふるさと納税の可能額も減りますが、大小関係でいうとiDeCoのメリット>ふるさと納税で可能額が減るデメリット です。ふるさと納税のためにiDeCoをやらない理由はありません。
つぎに「つみたてNISA」と「iDeCo」の優先順位ですが、税制メリットはiDeCoの方が大きいですが、資金拘束期間が長いことや口座維持手数料を嫌って、つみたてNISAを推す声もあります。
つみたてNISAは年間40万円。iDeCoは職業にもよりますがサラリーマンなら年間20~30万円です。
仮に投資に回せるお金が年間50万円あったとして、「老後向け貯蓄20万円はiDeCo、用途を問わない貯蓄30万円はつみたてNISA」という使い分けをすれば、両方やった方が良いです。どうせ老後に備えるんだからiDeCoの税制メリットは享受しましょう。
iDeCoにはマッチング拠出という代替手段がある場合があります。これは、企業型の確定拠出年金に上乗せできる制度で、手数料の面でメリットがあります。私もマッチング拠出をしています。会社の制度をよくチェックしましょう。
※マッチング拠出の方がiDeCoより必ず有利ということでもありません。
もっと優先すべきこと
投資の目的は人生を豊かにするためです。お金は大事ですが、健康はもっと大事です。
従いまして、「投資の優先順位」に自説を展開されているマネーリテラシーの高い方は、是非ヘルスリテラシーにも目を向けて頂ければと思います。
- 歯のメンテ(デンタルケア)
- 肌のメンテ(保湿・日焼け止め)
- 身体のメンテ(筋トレ・タンパク質・ビタミン・食物繊維・睡眠)
いずれそれぞれについて詳しくブログで書きたいと思いますが、結論を言うと、「投資の優先順位よりフロスを優先すべき」です。
デンタルケアが不十分だと、歯を失うリスクが高まります。自分の歯の価値は2,000万円とも言われていますが、これを維持するために仮に10万円(歯科・デンタルケアツール等)を投じたところで、リターンは200倍ですね。20万円かかったとしても100倍です。これは当然ですが、米株インデックス40年積立よりも期待リターンが大きいです。
「ふるさと納税がお得!」「いや、つみたてNISAだ!」とか言う前に、フロスをやっていない人はフロス習慣を付けましょう。
※ここでは代表的な習慣としてフロスを上げていますが、フロスだけでも不十分だと考えています。